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塗装コラム

塗装の保証書で確認すべき内容とは?

2026年8月16日

保証書のイメージ

「10年保証って書いてあるから安心」――そう思って契約した結果、実際に不具合が出たときに「それは保証対象外です」と言われた。こんな外壁塗装の保証書をめぐるトラブルが後を絶ちません。

千葉県野田市で外壁塗装ひと筋18年、施工実績500棟以上の優建装・田中です。保証は業者選びで非常に重要なポイントですが、「保証年数が長い=安心」とは限りません。大事なのは年数ではなく「何が」「どこまで」保証されるかの中身です。

この記事では、保証書で確認すべき内容と、契約前に業者に聞くべきポイントを同業者の視点からお伝えします。読み終わるころには、保証書の落とし穴を理解し、契約前に確認すべき保証内容を業者にきちんと質問できるようになります。

外壁塗装の保証には3つの種類がある

まず、外壁塗装の「保証」には大きく3種類あることを知っておいてください。

①自社保証(施工店保証)

塗装業者が独自に出す保証です。保証の内容や年数は業者によってバラバラで、統一された基準はありません。「10年保証」と言っていても、実際の保証内容は業者ごとにまったく異なります。

②メーカー保証(塗料メーカー保証)

塗料メーカーが、認定施工店が所定の施工基準を守って施工した場合に出す保証です。アステックペイントやプレマテックスなど、登録店制度を持つメーカーが設けています。メーカー保証は施工品質の裏付けがあるぶん信頼度が高いですが、対象が「塗膜の剥がれ・膨れ」に限定されることが多いです。

③第三者保証(リフォーム瑕疵保険等)

住宅リフォーム事業者団体に登録した業者が加入できる保険で、第三者機関が保証を担保します。業者が倒産しても保証が残るのが最大のメリットです。ただし加入している業者は全体の一部に限られます。

野田市・流山市エリアでは第三者保証に加入している業者はまだ少ないのが現状です。当社では現時点で加入していませんが、メーカー保証+自社保証の二重体制と18年の事業継続で信頼性を担保しています。

理想は「自社保証+メーカー保証」の二重保証です。私の場合はアステックペイントのメーカー保証に加えて、自社の施工保証もお付けしています。

「10年保証」の落とし穴|業者が正直に語る

同業者として正直にお話しすると、「10年保証」「15年保証」という数字には注意が必要です。保証年数が長いこと自体は悪くありませんが、以下の落とし穴があります。

落とし穴①:保証対象が極端に狭い

「10年保証」と聞くと10年間何でも無償で直してもらえるイメージですが、実際には保証対象が「塗膜の剥離・膨れのみ」に限定されていることが多いです。色あせ・チョーキング・コケの発生・シーリングの劣化は対象外、というケースが大半です。

つまり、10年以内に色あせやコケが出ても「それは保証の範囲外です」と言われる可能性があるということです。

野田市で以前ご相談を受けたケースでは、他社で塗り替えたお宅が3年で色あせが進行し、業者に連絡したところ『色あせは保証対象外です』と言われたそうです。保証書を見せていただくと、確かに対象は『剥離・膨れのみ』と書かれていました。

落とし穴②:条件が厳しい

「自然災害は対象外」「お客様の過失による損傷は対象外」は当然ですが、中には「定期点検を受けていない場合は保証無効」「業者が指定する方法以外で洗浄した場合は保証無効」といった厳しい条件がついている場合があります。保証書の「免責事項」を必ず確認してください。

落とし穴③:業者が存続していない

自社保証は、その業者が存続している限り有効です。10年保証を出していても、5年後にその業者が廃業していれば保証は紙切れになります。創業年数や経営の安定性も、保証の信頼度を左右する重要な要素です。

私が野田市で18年間事業を続けていること自体が、保証の信頼性の裏付けだと考えています。地元で長く続けている業者は、保証を果たせないような仕事をすると地域での評判が落ちて商売にならなくなります。だからこそ丁寧な仕事をするし、保証もきちんと守ります。

保証書で確認すべき5項目|契約前チェックリスト

保証で失敗しないために、契約前に以下の5項目を必ず確認してください。

No. 確認すべき質問 なぜ重要か 確認
1 保証の対象は具体的に何ですか?(剥離・膨れ・色あせ等) 「保証」の範囲が曖昧だと、不具合時に「対象外」と言われる
2 保証の対象外(免責事項)は何ですか? 免責事項が多すぎると実質的に保証が使えない
3 自社保証とメーカー保証、どちらが付きますか? 二重保証のほうが安心度が高い
4 保証書は書面で発行してもらえますか? 口頭の約束は後から「言った・言わない」になる
5 定期点検はありますか?頻度と内容は? 定期点検がある業者は不具合を早期に発見・対処できる

この5項目にすべて明確に答えられる業者は、保証に対して誠実に向き合っている証拠です。曖昧にごまかす業者は、いざというときに逃げる可能性があります。

保証よりも大事なこと|定期点検という考え方

職人として本音を言えば、「保証書があるから安心」よりも「定期的に点検してもらえるから安心」のほうが実質的にお客様を守れると考えています。

たとえば、塗膜の剥がれは突然発生するわけではありません。最初にわずかな兆候(微細な浮き・チョーキングの進行)が出て、それを放置するうちに剥がれに至ります。定期点検で早期に発見すれば、保証を使う前に小さな補修で済むケースがほとんどです。

私は施工後1年目と3年目に無料の定期点検を行い、外壁の状態を写真付きの報告書でお渡ししています。流山市のお客様で、施工後2年目の点検時にシーリングの一部にわずかな剥がれの兆候を発見し、早めに手直しをしたことがあります。これがもし点検なしで5年経っていたら、雨水が浸入して大きな補修が必要になっていたかもしれません。

保証は「最悪の事態に備えた安全網」であって、それに頼る前に「問題を起こさない施工」と「問題を早く見つける点検」のほうがずっと重要です。

優建装の保証内容

参考までに、当社の保証内容を公開します。

自社施工保証:塗膜の剥離・膨れ・著しい変色が発生した場合、無償で補修します。保証年数は使用する塗料グレードに連動しており、シリコン塗料で施工保証5年、フッ素塗料で施工保証7年、無機塗料で施工保証10年としています。

メーカー保証:アステックペイント製品で施工した場合、メーカーの製品保証が別途付きます。保証年数と条件はメーカー規定に準じます。

定期点検:施工後1年目・3年目に無料点検を実施。写真付き報告書をお渡しし、状態をご報告します。

保証年数を塗料のカタログスペック通り(シリコン10年・無機20年等)にしない理由は、塗料の耐用年数と施工保証年数は別物だからです。塗料メーカーが言う耐用年数は「この環境で何年もつか」の目安であり、立地や下地状態で大きく変わります。私は確実に責任を取れる年数を保証として設定し、それを超える部分は定期点検でカバーするという考え方です。

▶ 業者選びの全体像はこちら:野田市で外壁塗装業者を選ぶポイント


よくあるご質問

保証期間中に業者が倒産したらどうなりますか?

自社保証は業者が存続している限り有効ですので、倒産すると保証は無効になります。メーカー保証は業者の存続とは関係なくメーカーが対応する場合があります。また第三者保証(リフォーム瑕疵保険)に加入している業者であれば、倒産しても保証が継続します。業者選びの際、創業年数と経営の安定性も判断材料にしてください。

保証書をもらっていないのですが、今からでも発行してもらえますか?

契約時に保証内容の説明があったのであれば、業者に保証書の書面発行を依頼してみてください。まともな業者であれば対応してくれるはずです。「保証はあるが書面は出していない」という業者は、保証内容が曖昧である可能性がありますので注意が必要です。

色あせは保証対象になりますか?

多くの保証では色あせは対象外です。色あせは紫外線による経年劣化であり、塗膜の「不具合」ではなく「自然な劣化」と見なされるためです。著しい変色(施工後短期間で明らかにおかしい色になった場合)は施工不良として保証対象になる可能性がありますが、契約前に業者に確認しておくことをおすすめします。

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田中 優(たなか ひろ)|優建装 代表

千葉県野田市を拠点に創業18年・施工実績500棟以上。アステックペイント登録店・プレマテックス取扱許可。現地調査から施工・アフターまで代表1人が責任対応。「一棟一棟大切に」を信条に、地域密着で誠実な仕事を続けています。

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