「シリコンとフッ素と無機、何がどう違うの?」――外壁塗装を検討し始めると最初にぶつかる疑問です。
千葉県野田市で外壁塗装ひと筋18年、施工実績500棟以上の優建装・田中です。この3つの塗料は名前こそよく聞くものの、「具体的に何が違うのか」を説明できる方は多くありません。業者に勧められるまま選んで後悔するケースも少なくないんです。
この記事では、シリコン・フッ素・無機の3種類の塗料の性能の違いを比較表で整理し、それぞれの特徴を職人の本音でお伝えします。読み終わるころには、3つの塗料の違いを理解し、業者から塗料を提案されたときに納得して判断できるようになります。
シリコン・フッ素・無機塗料の違い|比較表
まず全体像を把握してください。以下は私が実際に使ってきた経験を含めた比較表です。
| 項目 | シリコン | フッ素 | 無機 |
|---|---|---|---|
| 耐用年数 | 8〜12年 | 13〜17年 | 18〜25年 |
| 費用目安(30坪) | 75万円〜 | 98万円〜 | 135万円〜 |
| 紫外線への強さ | ○ | ◎ | ◎◎ |
| 汚れにくさ | ○ | ◎ | ◎ |
| こんな方向け | 予算重視 | バランス重視 | 長期コスト重視 |
ひとことで言うと、シリコンは「コスパの王道」、フッ素は「屋根に特に強い」、無機は「長い目で見ると一番お得」。ただしどれがベストかはお住まいの状況次第です。
シリコン塗料|最も選ばれている「標準グレード」
シリコン塗料は外壁塗装で最も多く使われているグレードです。価格と耐久性のバランスが良く、「まず基準として考える塗料」と言えます。
私のお客様でも「予算は80万前後で、10年もてばいい」という方にはシリコンをご提案することが多いです。ただし野田市・流山市のような江戸川沿いで湿度が高い地域では、北面にコケが出やすい傾向があるため、防カビ・防藻性能が強化されたシリコンを選ぶのがポイントです。
フッ素塗料|紫外線に最も強い「屋根向き」の塗料
フッ素は紫外線への耐性が3種の中で最も高い塗料です。色あせしにくく、汚れもつきにくい。
私が個人的に「フッ素の良さが一番出る」と感じているのは屋根です。屋根は外壁より紫外線を直接浴びるため、フッ素の耐候性が最大限に活きます。流山市で築14年のお宅を塗り替えたとき、屋根にフッ素・外壁にシリコンという組み合わせで施工し、お客様に「予算内で屋根を手厚くできた」と喜んでいただきました。
無機塗料|トータルコストで最もお得になるケースが多い
無機塗料は石やガラスと同じ「無機物」を配合した最高グレードの塗料です。紫外線でほぼ劣化しないため、18〜25年という長い耐用年数を実現しています。
初期費用は135万円〜と最も高いですが、シリコン(75万円・10年)を2回塗ると150万円。無機なら1回で20年もちます。足場代だけでも15〜20万円かかりますから、長い目で見ると無機のほうがお得になるケースが多いんです。当社でも全体の4割以上のお客様が無機を選ばれています。
ただし「あと10年住めればいい」という方には無機は過剰投資。お客様の住まい方に合わないグレードは、いくら高性能でもおすすめしません。
塗料選びで迷ったら
3つの塗料の違いを理解したうえで「結局どれを選べばいいの?」という方は、予算・住宅条件・あと何年住むかの3つの判断基準で考えると答えが見えてきます。
塗料の選び方について詳しくは、別記事で判断基準を解説していますので、あわせてご覧ください。
よくあるご質問
Q. シリコンとフッ素で迷っています。どちらがおすすめですか?
A. 予算を抑えたいならシリコン、15年以上もたせたいならフッ素です。屋根だけフッ素にして外壁はシリコンにする組み合わせもおすすめです。
Q. 無機塗料にデメリットはありますか?
A. 初期費用が高いこと、そして施工の難易度が高いことです。無機塗料は経験のある職人が塗らないと性能が発揮できません。安さだけで業者を選ぶと無機を選んだ意味がなくなります。
Q. アクリル塗料やウレタン塗料はどうですか?
A. 耐久性がシリコンより低いため、現在はほとんど使われていません。「数年以内に建て替え予定」などの特殊な事情がある場合のみ選択肢になります。
田中 優(たなか ひろ)|優建装 代表
千葉県野田市を拠点に創業18年・施工実績500棟以上。アステックペイント登録店・プレマテックス取扱許可。現地調査から施工・アフターまで代表1人が責任対応。「一棟一棟大切に」を信条に、地域密着で誠実な仕事を続けています。
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