「アステック塗料を勧められたんですが、本当に良い塗料なんですか?」――見積もりを取ったお客様から、アステック塗料の評価を聞かれることがよくあります。
千葉県野田市で外壁塗装ひと筋18年、施工実績500棟以上の優建装・田中です。私はアステックペイント登録店として長年この塗料を使い続けています。だからこそ、メーカーの宣伝文句ではなく、現場で実際に塗ってきた職人としての「正直な評価」をお伝えできます。
この記事では、アステック塗料のメリット・デメリットを本音で語ります。読み終わるころには、アステック塗料が自分の家に合うかどうかを、過度な期待も過小評価もせず判断できるようになります。
アステックペイントとは|基本情報を整理
まずはアステックペイントの基本情報を簡潔に整理します。
アステックペイントはオーストラリア発の塗料メーカーです。オーストラリアは紫外線が非常に強い環境で、その過酷な条件で開発・テストされた塗料が日本市場にも展開されています。日本では「登録施工店」制度を採用しており、認定を受けた塗装業者のみがアステック製品を施工できる仕組みです。
私がアステック登録店として使い続けている理由は「品質が安定していて、お客様に自信を持って勧められるから」です。ただし、すべての住宅にアステック製品がベストだとは思っていません。その理由も含めて、正直にお話しします。
アステック塗料の主要製品|特徴比較表
アステックには複数の製品ラインがありますが、外壁塗装でよく使う主要製品を比較表にまとめました。
| 製品名 | グレード | 耐用年数目安 | 特徴 | 私の使用感 |
|---|---|---|---|---|
| シリコンREVO1000 | シリコン | 10〜13年 | コスパ重視のシリコン塗料。遮熱機能付き | 予算を抑えたいお客様の定番。塗りやすく仕上がりが安定する |
| 超低汚染リファイン | フッ素相当 | 15〜18年 | 超低汚染性+遮熱。汚れがつきにくく長持ち | 白やベージュ系でも汚れにくい。実際に施工後数年経っても綺麗なお宅が多い |
| 無機ハイブリッドシリーズ | 無機 | 20〜25年 | 最高耐久グレード。無機成分で紫外線による劣化を抑制 | 「塗り替え回数を減らしたい」お客様に最も選ばれている |
| EC-5000PCM-IR | 特殊(防水) | 15〜20年 | 伸縮性が高い防水型塗料。ひび割れに追従する | モルタル外壁やクラックが多い壁に重宝。ゴムのように伸びる |
※ 耐用年数はメーカー公表値と私の施工経験を総合した目安です。実際の耐久性は立地環境・下地状態・施工品質によって変動します。
アステック塗料の評価|ここが良い・ここは正直微妙
良い点①:伸縮性が高く、ひび割れに強い
アステック塗料の最大の強みは、塗膜の伸縮性が高い点です。特にEC-5000PCMシリーズは600%以上の伸縮率があり、下地のひび割れに追従して塗膜が切れにくい。モルタル外壁やクラックが出やすい古いお宅にはこの性能が本当に活きます。
野田市で築22年のモルタル外壁のお宅にEC-5000PCMを施工したことがあります。施工前は細かいクラックが無数にありましたが、塗り替え後3年経ってもクラック部分の塗膜は健全な状態を保っています。
良い点②:遮熱機能が標準装備の製品が多い
アステックの外壁用塗料は、多くの製品に遮熱機能が標準で組み込まれています。他メーカーでは遮熱はオプション(追加費用)になることが多いのですが、アステックでは「遮熱込み」の製品が基本ラインなので、コストパフォーマンスが良いと感じています。
良い点③:低汚染性が実際に体感できる
超低汚染リファインシリーズは、施工後の汚れにくさが明らかに違います。白やベージュ系の外壁は雨だれで黒く汚れやすいのが常ですが、この塗料で施工したお宅は数年経っても汚れが目立ちにくい。お客様からも「きれいが長持ちしている」という声を多くいただいています。
正直微妙な点①:カラーバリエーションがやや限定的
アステック塗料は、他の大手メーカー(日本ペイント・関西ペイント等)と比べると色の選択肢がやや少ない傾向があります。特に濃い色・鮮やかな色を希望されるお客様には「この色はアステックにはないんです」とお伝えせざるを得ないことがあります。
流山市のお客様でネイビーを希望された方がいましたが、アステックのラインナップにはぴったりの色がなく、別メーカーの塗料をご提案したことがあります。
ベージュ・グレー・ブラウンといった定番色であれば問題ありませんが、個性的な色合いをお求めの場合は他メーカーを検討するケースも出てきます。
正直微妙な点②:知名度が大手メーカーに比べて低い
日本ペイントや関西ペイントと比べると、一般の方への知名度は低いです。そのため「アステックって聞いたことないけど大丈夫?」という不安を感じるお客様もいらっしゃいます。品質には自信がありますが、「有名メーカーのほうが安心」という方には、無理にアステックをお勧めしません。
正直微妙な点③:登録店でないと施工できない
アステック塗料は登録施工店制度を採用しているため、どの業者でも使えるわけではありません。これは品質管理の面ではメリットですが、お客様から見ると「比較しにくい」というデメリットにもなります。相見積もりで他社がアステックを使えない場合、同じ条件での比較が難しくなることがあります。
アステック塗料が合う家・合わない家
アステックが合う家
① モルタル外壁でひび割れが気になるお宅
伸縮性の高いEC-5000PCMシリーズは、クラックの多いモルタル外壁に最適です。
② コケや汚れが気になるお宅
超低汚染シリーズは、野田市・流山市のように湿度が高くコケが出やすい地域で特に効果を発揮します。白系・ベージュ系の外壁にしたい方に向いています。
③ 遮熱もセットで考えたいお宅
遮熱機能が標準装備のため、追加費用なしで暑さ対策が得られます。2階が寝室のお宅には特におすすめです。
④ 塗り替え回数を減らしてトータルコストを抑えたいお宅
無機ハイブリッドシリーズは20年以上の耐久性が期待でき、長期目線ではコスパが高いです。
アステック以外を勧めるケース
① 個性的な色・鮮やかな色を希望する場合
カラーバリエーションの豊富さなら日本ペイントや関西ペイントに軍配が上がります。
② 「大手メーカーの安心感」を重視する場合
塗料の品質に大差はなくても、「知っている名前のメーカーがいい」という方にはお気持ちを尊重して他メーカーをご提案します。
③ 施工予算を最小限に抑えたい場合
アステック製品は品質相応の価格帯です。最安値を追求する場合は、他メーカーのシリコン塗料のほうが費用を抑えられることがあります。
私は「アステックだから良い」ではなく「お客様の家に合うから選ぶ」という姿勢でご提案しています。合わないと判断すれば、プレマテックスや他メーカーの製品をお勧めすることもあります。
▶ 塗料グレード全般の選び方はこちら:外壁塗料の選び方|職人が本音で比較
▶ 遮熱塗料の詳しい評価はこちら:遮熱塗料は本当に涼しくなるのか?
よくあるご質問
アステック塗料は他メーカーより高いですか?
同グレード比較ではほぼ同等か、やや高い程度です。たとえばシリコングレードで比較すると、日本ペイントやエスケー化研のシリコン塗料と大きな価格差はありません。遮熱機能が標準装備されていることを考慮すると、コストパフォーマンスは良いと感じています。
アステック塗料の保証はどうなっていますか?
アステックペイントはメーカー保証制度を設けており、登録施工店が所定の施工基準を守って施工した場合に製品保証が付きます。保証年数は製品によって異なりますが、当社ではメーカー保証に加えて自社の施工保証もお付けしています。
アステック登録店とそうでない業者、どちらに頼むべきですか?
アステック塗料を使いたいなら登録店に頼むのが前提です。登録店はメーカーの研修を受けており、製品ごとの正しい施工方法を習得しています。ただし「登録店だから安心」と盲信せず、見積書の内容や施工実績もあわせて確認してください。
アステック塗料での見積もりをご希望の方はお気軽にどうぞ
📞 080-4291-7586(受付 8:00〜19:00・年中無休)
「アステックと他メーカー、どっちがうちに合う?」というご質問もお気軽に。
田中 優(たなか ひろ)|優建装 代表
千葉県野田市を拠点に創業18年・施工実績500棟以上。アステックペイント登録店・プレマテックス取扱許可。現地調査から施工・アフターまで代表1人が責任対応。「一棟一棟大切に」を信条に、地域密着で誠実な仕事を続けています。
📞 080-4291-7586(受付 8:00〜19:00・年中無休)
