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塗装コラム

外壁塗料の選び方|職人が本音で比較

2026年6月18日

「シリコンとフッ素、どっちがいいんですか?」――見積もりの説明をしていると、ほぼ毎回聞かれる質問です。

千葉県野田市で外壁塗装ひと筋18年、施工実績500棟以上の優建装代表・田中です。塗料選びは、外壁塗装の仕上がりと「次に塗り替えるまでの年数」を左右する一番大事な選択です。それなのにネットの情報は専門用語が多く、業者によって言うこともバラバラ。迷って当然だと思います。

この記事では、外壁塗料の主要グレードを耐用年数・費用・メリットデメリットで並べ、500棟の現場を見てきた職人の本音で「どんな方にどれが向くか」を解説します。営業トークではなく、実際にお客様にお伝えしている判断基準そのままです。

外壁塗料の種類|耐用年数・費用・特徴を一覧比較

まずは全体像から。外壁塗料は樹脂の種類でグレードが分かれ、グレードが上がるほど「長持ちするが初期費用は高い」という関係になります。下の表は、当社でよくご提案する4グレードを、30坪程度の戸建てを想定した費用目安とあわせて整理したものです。

グレード 耐用年数 費用目安(30坪) メリット デメリット こんな方におすすめ
アクリル 5〜7年 50万円〜 初期費用が最も安い 耐久性が低く塗り替え頻度が高い 数年以内に建て替え・売却予定の方
シリコン 8〜12年 75万円〜 価格と耐久性のバランスが良い フッ素・無機と比べると寿命は短め 予算を抑えつつ標準的な耐久性がほしい方
フッ素 13〜17年 98万円〜 耐候性が高く色あせしにくい 初期費用はやや高い。次回塗り替え時の密着性にやや注意が必要 15年前後を見据えてメンテナンス回数を減らしたい方
無機 人気No.1 18〜25年 135万円〜 耐用年数が最も長く塗り替え回数を減らせる 初期費用が最も高い。塗膜が硬く下地の動きへの追従に注意 長く住む予定でトータルコストを抑えたい方

耐用年数も費用も幅があるのは、お住まいの状態・面積・立地によって変わるためです。あくまで目安として、ここから各グレードの「本音」を見ていきましょう。

グレード別の特徴と職人の本音

アクリル塗料──「正直、全面塗り替えにはほぼ使いません」

正直なところ、私が外壁の全面塗り替えにアクリル塗料を使うことはほとんどありません。5〜7年で次の塗り替えが来るため、足場代を含めるとトータルでは割高になります。「数年以内に建て替える予定がある」など明確な理由がある場合にだけおすすめしています。

シリコン塗料──「迷ったらまずここを基準に」

シリコン塗料は価格と耐久性のバランスが最もとれたグレードです。私のお客様の中でも「予算80万円前後で、10年もってくれればいい」という方にはシリコンをご提案することが多いです。

ただし、野田市や流山市のように江戸川沿いで湿気が多い地域では、北面にコケが出やすい傾向があります。シリコンを選ぶなら、防カビ・防藻性能が強化されたタイプを指定するのがポイントです。この一手間で持ちがだいぶ違います。

フッ素塗料──「屋根に使うと特に違いが出る」

フッ素は紫外線に強いのが最大の特長です。外壁にも使えますが、個人的に「フッ素の良さが一番出るのは屋根」だと感じています。屋根は外壁より紫外線を直接浴びるため、フッ素の耐候性が活きるんです。

流山市で築14年のお宅を塗り替えたとき、屋根にフッ素・外壁にシリコンという組み合わせで施工したことがあります。お客様からは「予算内で一番傷みやすい屋根を手厚くできた」と喜んでいただきました。このように外壁と屋根でグレードを変えるのも賢い選び方です。

無機塗料──「うちで一番人気。ただし万能ではない」

当社の施工で最も選ばれているのが無機塗料です。体感では全体の4割以上のお客様が無機を選ばれています。無機成分を多く含むため紫外線で分解されにくく、色あせや劣化に強いのが理由です。さらに遮熱性能を備えた製品も多く、夏場の室温対策にもなります。

ただし万能ではありません。初期費用は一番高く、塗膜が硬いぶん、下地の動きが大きいお住まいではひび割れへの追従性に注意が必要です。状況によっては、無理に無機を勧めず他のグレードをご提案することもあります。

塗料選びで後悔しないための3つのチェックポイント

グレードの当たりがついても、それだけで安心はできません。比較検討中の方に、私がいつもお伝えしている3つのチェックポイントを紹介します。

① 見積書に「塗料名・メーカー名・塗り回数」が書かれているか
「シリコン塗装一式」のような曖昧な書き方は要注意です。具体的な製品名と、下塗り・中塗り・上塗りの三度塗りが明記されているかを確認してください。

② お住まいの立地・環境に合っているか
湿気が多い、西日が強いなど、環境によって最適な塗料は変わります。野田市・流山市の江戸川沿いなら防カビ・防藻、日差しの強い面なら遮熱、といった視点が大切です。

③ 屋根と外壁でグレードを分ける選択肢を検討したか
予算が限られるなら、傷みやすい屋根を上のグレードに、外壁を一段下げるという配分が有効です。トータルの満足度が上がりやすくなります。

よくあるご質問

業者によって勧める塗料が違うのはなぜですか?

業者ごとに仕入れルートや得意な塗料メーカーが異なるためです。大切なのは「なぜその塗料を勧めるのか」の理由を聞くこと。耐用年数・価格・お住まいの環境に合っているかを具体的に説明してくれる業者は信頼できます。

アステック塗料は他のメーカーと何が違うんですか?

アステックペイントはオーストラリア発の塗料メーカーで、紫外線が強い環境での耐候性に定評があります。伸縮性が高くひび割れに追従しやすい点と、遮熱性能を標準装備している製品が多い点が特長です。ただしお住まいの状況によっては他メーカーの製品をおすすめすることもあります。

ネットで見かける「激安塗料パック」は大丈夫ですか?

極端に安い場合は注意が必要です。塗料のグレードが低い、塗り回数を減らしている、下地処理を省略しているなどの理由で安くしているケースがあります。見積書に塗料名・メーカー名・塗り回数が明記されているか、必ず確認してください。

屋根と外壁で違うグレードの塗料を使っても問題ありませんか?

問題ありません。むしろ紫外線を直接浴びる屋根は傷みが早いため、屋根にフッ素や無機、外壁にシリコンという組み合わせは合理的な選択です。予算配分の面でもおすすめできます。

どの塗料が合うかは、お住まいと立地で変わります。本音でご提案します

塗料選びに「唯一の正解」はありません。現地を見たうえで、ご予算に合った塗料を職人目線で本音でご提案します。相見積もりも大歓迎です。

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田中 優(たなか ひろ)|優建装 代表

千葉県野田市を拠点に創業18年・施工実績500棟以上。アステックペイント登録店・プレマテックス取扱許可。現地調査から施工・アフターまで代表1人が責任対応。「一棟一棟大切に」を信条に、地域密着で誠実な仕事を続けています。

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