千葉県野田市で外壁塗装業を営んでいる、優建装の田中です。創業18年、500棟以上の施工をしてきました。お隣の流山市でも、これまで多くのお宅を施工させていただいています。
流山市は、2005年のつくばエクスプレス開業をきっかけに、おおたかの森・セントラルパーク・南流山の駅周辺で大規模な住宅開発が進んだ街です。その時期に建てられた戸建て住宅が、いま一斉に築10年〜20年を迎えています。この記事では、流山市の新興住宅地で私が実際によく見かける外壁トラブルの傾向と、ご自宅で確認しておきたいポイントをお伝えします。
なぜ流山市の新興住宅地で外壁トラブルが増えているのか
流山市の新興住宅地には、他の地域とは少し違う特徴があります。
- 同じ時期に、同じような仕様の家が一斉に建った:区画整理で開発されたエリアでは、同じ年代の建売住宅が街並みを形成している。そのため劣化の時期も一斉にやってくる
- 窯業系サイディングの住宅がほとんど:2000年代以降の建売住宅は、工期が短くコストを抑えられる窯業系サイディングが主流。サイディング特有の劣化が出やすい
- 隣家との距離が近い:限られた区画に多くの住宅を建てているため、建物同士の間隔が狭い
つまり、「築10年を過ぎたサイディングの家が、密集して、同時期に」メンテナンス時期を迎えているのが、いまの流山市の新興住宅地の状況です。
流山市の新興住宅地でよくある外壁トラブル一覧
| トラブル | 出やすい時期 | 主な原因 | 放置した場合のリスク |
|---|---|---|---|
| コーキングのひび割れ・痩せ | 築8〜10年 | 新築時のコーキング材の耐久性が低い | 目地から雨水が入り、サイディングの裏側が傷む |
| サイディングの反り・浮き | 築10〜15年 | 板が水を吸って乾くのを繰り返す | 反りが進むと塗装では直らず、張り替えが必要に |
| チョーキング・色あせ | 築8〜12年 | 新築時の塗膜の劣化 | 防水性が落ち、板が水を吸いやすくなる |
| 隣家側の面のコケ・カビ | 築5年〜 | 隣家との間が狭く日が当たらない | 塗膜の劣化が早まる |
| ベランダ床の防水劣化 | 築10年〜 | FRP防水のトップコートの劣化 | 階下の部屋への雨漏り |
各症状の見分け方は外壁の劣化サイン8つで写真つきで解説しています。
築8〜10年で出やすい2大トラブル
コーキングの劣化は「塗膜より先に」来る
サイディングの板と板のつなぎ目に充填されているゴム状の素材がコーキングです。新築時に使われるコーキング材は、外壁の塗膜よりも耐用年数が短いものが多く、外壁の色あせより先にコーキングがひび割れるのが一般的なパターンです。
流山おおたかの森駅の近くで、築9年の建売住宅にお住まいのお客様から「外壁はまだきれいだけど、目地がパックリ割れている」とご相談いただいたことがあります。確認すると、日当たりのいい南面と西面を中心に、ほぼすべての縦目地でコーキングが痩せて、サイディングとの間に隙間ができていました。外壁の塗膜自体はまだ持ちそうでしたが、目地から雨水が入る状態を放置するわけにはいきません。このケースでは、コーキングの打ち替えと外壁塗装を同時に行いました。
サイディングの反りは「早めの塗装」で防げる
窯業系サイディングは、セメントを主原料とした板です。表面の塗膜が劣化すると板そのものが水を吸うようになり、吸水と乾燥を繰り返すうちに少しずつ反っていきます。
南流山のお宅で、築14年で一度もメンテナンスをしていなかったケースでは、北面のサイディングの端が数ミリ浮き上がっていました。軽い反りであればビスで押さえて塗装できますが、大きく反ってしまうと張り替えるしかなく、費用が一気に上がります。反りが出る前に塗装で防水性を回復させることが、結果的に一番安く済む方法です。塗り替え時期の目安は外壁塗装は築何年でやるべき?をご覧ください。
隣家が近いと足場が組みにくい問題
新興住宅地ならではの悩みが、隣家との間隔の狭さです。足場を組むには、建物のまわりにある程度の幅が必要です。隣家との間が狭い場所では、幅の狭い足場を使う、隣家の敷地を一時的にお借りする、といった対応が必要になります。
流山セントラルパーク駅周辺のお宅では、隣家との間が60センチほどしかなく、通常の足場では納まりませんでした。工事の前にお隣へごあいさつに伺い、足場の一部がお隣の敷地側に少しはみ出すことをご了承いただいたうえで施工しました。
こうした現場で大切なのは、近隣へのあいさつと説明を丁寧に行う業者を選ぶことです。密集した住宅地では、塗料のにおいや高圧洗浄の水しぶきが隣家に届きやすく、配慮が足りないとご近所トラブルの原因になります。
一斉に築10年を迎える街では訪問販売にも注意
同じ時期に建った住宅が並ぶエリアは、訪問販売の業者にとって効率のいい営業先です。流山市の新興住宅地のお客様からは「同じ週に3社も訪問営業が来た」という話を何度も聞いています。
訪問販売の業者は「近所で工事をしていて、お宅の外壁が気になった」「今月中に契約すれば足場代を無料にする」といった言い方で契約を急がせることがあります。外壁の劣化が気になり始めた時期だからこそ、その場で決めずに、複数の業者から見積もりを取って比較してください。業者の選び方は業者を選ぶポイントでまとめています。
よくあるご質問
築10年ですが、外壁は見た目にはまだきれいです。塗装は必要ですか?
見た目がきれいでも、コーキングが先に劣化しているケースが多いです。まずは目地を指で押してみて、弾力がなく硬くなっていたり、ひび割れや隙間があったりしないか確認してください。コーキングだけが劣化している場合でも、足場を組むなら外壁塗装と同時に行うほうが費用を抑えられます。
近所で同じ時期に建った家と一緒に工事すると安くなりますか?
足場は1軒ごとに組むため、大幅に安くなることはありません。ただ、近隣へのあいさつや工事の段取りを合わせやすいというメリットはあります。まとめて依頼すると値引きすると言う業者もいますが、値引き額だけでなく工事内容を確認して判断してください。
野田市の業者ですが、流山市でも対応してもらえますか?
はい、流山市は重点対応エリアです。おおたかの森・セントラルパーク・南流山・江戸川台など、市内全域で施工実績があります。現地調査とお見積もりは無料ですので、お気軽にご相談ください。
田中 優(たなか ひろ)|優建装 代表
千葉県野田市を拠点に創業18年・施工実績500棟以上。アステックペイント登録店・プレマテックス取扱許可。現地調査から施工・アフターまで代表1人が責任対応。「一棟一棟大切に」を信条に、地域密着で誠実な仕事を続けています。
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